三隅山荘について郷土に受け継がれる村田清風旧宅
三隅山荘は、明治維新の基礎づくりを成しとげた清風の旧宅です。
記念館近くの大歳山にある墓所とともに国の史跡に指定されています。柴田式籾倉や湯殿、馬小屋、尊聖堂等があります。
昭和16年8月三隅山荘並に大歳山墓所が史跡保存法による史跡として文部省の指定を受けています。
三隅山荘の概要清風に思いを馳せる
旧宅
建築の時代はわかっていません。天明2年(1782)の建築と言い伝えられています。
清風は、19才(享和元年)まで茅葺の旧宅で生活し、
晩年には帰郷、63歳から73歳までをこの地で過ごしました。
清風を訪ねて多くの人の往来があったといわれます。
清風松
文政6年(1822)鎌倉鶴丘八幡宮の後山の稚松を萩市平安古の自宅に植え、後その実生の松をここに植えた翁の遺愛の松です。
木戸孝允が萩の旧宅(平安古)に建てた清風松の碑があります。
清風翁の碑
清風を偲んで建てられた碑
毛利元昭篆額、山県有朋撰文、野邨素介書――大正9年(1920)5月建碑
尊聖堂
晩年に清風が開いた私塾。
多くの子弟がこの地で学びました。
大津唯雪の碑
清風の第3子に当たる大津唯雪。
幕末には、藩の要職を歴任し藩政に奔走しました。
清風神社
昭和3年(1920)11月建立。
毎年4月26日に関係者が列席し
清風祭が執り行われます。
昭和16年(1941)に現在の地に移転し、平成24年(2012)に修復工事を行いました。
村田清風 墓所
三隅山荘に近い大歳山に清風の墓地があります。
萩から清風の遺体が当地に運ばれた際、
行列の先頭が三隅につく頃
行列の最後尾はまだ萩であったといわれます。